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活動報告

基幹プログラム群

【L-INSIGHTキャリアプログラム】“若手研究者の海外留学・海外転職、再考——パンデミック後の研究キャリア選択”を開催しました(2023年1月27日)

2023年1月27日、L-INSIGHTでは京都大学学術研究展開センターと大学院教育支援機構との連携のもと、L-INSIGHTキャリアプログラム「若手研究者の海外留学・海外転職、再考——パンデミック後の研究キャリア選択」を開催しました。大雪の影響が残り、足元の悪い中で当日を迎えることとなりましたが、京都大学をはじめ近隣の大学に通う大学院生や若手研究者など80名以上が京都大学百周年時計台国際ホールに足を運び、活発な議論を行いました。また、オンライン参加には184名の申し込みがありました。

※以下、登壇者肩書きはイベント当時のものです

開会にあたり、時任宣博研究担当副学長理事より歓迎の挨拶があり、若手研究者への激励と協力が約束されました。続いて、岡山大学 副学長でL-INSIGHTアドバイザリーボードでもある狩野光信 教授から、個々人がキャリアを考えるための示唆として、「今の世」をどう捉え、科学者としていかに選択するか、ご自身の経験を交えたメッセージが送られました。

第一部では、国際的に活躍する3人の若手研究者が、パンデミックの前後で国境を超えて活動する中で経験した、成功談だけではないような研究者としての転機と学びを紹介しました。井上浩輔 助教(L-INSIGHTフェロー・京都大学医学研究科)からは海外留学の経験を強みとしたネットワーキングについて、Zenas Chao准教授(東京大学国際高等研究所)からは、留学先での自己変革が必要となるような必ずしも快適でない取捨選択と探求の継続について、シェフィールド大学のジェニファー・コーツ 教授からは、特に日本に滞在中の若手研究者に向け、留学中のマインドセットについてご講演いただきました。藤原綾乃准教授(日本経済大学)から研究者個人のイベントヒストリーによる国際間移動に関する最新のご研究を報告いただいた後、吉光奈奈 助教(L-INSIGHTフェロー・工学研究科)と山田真太郎 助教(同・医学研究科)をはじめ、10名のファシリテーターが、オンラインから寄せられる質問や感想も取り上げながら、登壇者を交えた参加者とのグループディスカッションを盛り上げました。全体討論では新井康之 助教(L-INSIGHTフェロー・京都大学附属病院)がモデレーターとなり、グループディスカッションを横断して、さらなる示唆を登壇者に求めました。

続く第二部では、 若手研究者支援ショーケース「研究者の歩き方セミナー」として、「今日からはじめる融合研究」というタイトルで、藤田弥世  URA(京都大学学術研究展開センター)がワークショップを行い、参加者は第一部の登壇者も交えて活発な議論を行いました。

第三部のネットワーキングでは、さらなる来場者も加わり、登壇者を囲んだり、相互の知人を交えて議論するなど、園部太郎 URA(同)の司会のもと、親睦を深めました。

本プログラムの全体進行は次世代研究創成ユニットの仲野安紗准教授が務めました。

参加者からは、「将来、研究者として⽇本で働く際にキャリア形成の礎になりそう」「新しい環境に⾝を置くことに⾃信が持てるようになった」といった感想の他、毎年、定期的に複数回の開催を望む声も多く聞かれました。

L-INSIGHTでは、今後も、世界で活躍しようとする国内外の若手研究者に対して、分野や国籍を超えて情報交換と議論ができる機会を提供し、応援して参ります。

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