1. HOME
  2. 活動報告
  3. 基幹プログラム群
  4. グローバルフィールド起動プログラム・国内フィールド型(北海道)を開催いたしました(2022年7月27-28日&7月30-31日)- 活動報告PART II

活動報告

基幹プログラム群

グローバルフィールド起動プログラム・国内フィールド型(北海道)を開催いたしました(2022年7月27-28日&7月30-31日)- 活動報告PART II

基幹プログラムのひとつである、グローバルフィールド起動プログラム・国内フィールド型(北海道)を2022年7月27-28日および30-31日に、北海道大学および北海道・後志管内にて開催しました。本プログラムは、7月29日に北海道大学 ダイバーシティ・インクルージョン推進本部とL-INSIGHTが「次世代リーダーシップ研究者円卓会議II」を共同主催することに合わせて、L-INSIGHTフェロー・京都大学の学生、企業パートナー機関所属の若手研究者が現地を往訪し、直接交流や臨地調査、研究シーズづくりに挑むものです。

開催2日目(7/28)は、北海道大学の北キャンパスにある3つの組織・拠点を訪問、研究者ネットワークづくりの好機ともなりました。

【公益財団法人 北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)】

ひとつめは北海道の科学・産業技術の振興と経済の発展を目指す公益財団法人である「ノーステック財団」を訪問しました。ノーステック財団は現在、経済産業省の産学融合先導モデル拠点創出プログラム(J-NEXUS)に採択され、「チャレンジフィールド北海道」の創出エリア支援機関として、北海道内の潜在性と可能性を開花させ、北海道の発展に資する新たな価値創出を目指した取り組みを進めています。

山田統括エリアコーディネーターのあいさつの後、扇谷チーフコーディネーターから「チャレンジフィールド北海道」の概要と3つのミッション・5つの重要課題、そして具体の16の取り組みの中からいくつかのプロジェクトについて解説を受けました。

扇谷チーフコーディネーターの解説の後は、各プロジェクトの内容だけでなく、チャレンジフィールド北海道の枠組みそのものや共同研究の可能性についても質問があり、活発な議論がなされました。

ノーステック財団の皆様、ありがとうございました!

【参加者の声】

オール北海道で取り組むべき課題に対し、様々な研究者を繋げ構築されるネットワークを通して、実践と仕組みづくりの両輪で事業を推進していることに感銘を受けました。自身の専門性から5つの重要課題のうち「環境との両立による持続的な食料供給」は特に興味深く、中でも「生産者の想いをストーリーとして食に乗せ、消費者に届ける」という食育とも関連する取り組みは、まさに価値創出のための素晴らしい取り組みだと思いました。

【北海道大学COI&NEXT 「こころとカラダのライフデザイン共創拠点」】

ふたつめは、チャレンジフィールド北海道の16のプロジェクトのひとつでもある「こころとカラダのライフデザイン共創拠点」の吉野プロジェクトリーダーより、同プロジェクトのこれまでの成果と今後の取り組みについて伺いました。

2021年に開始された「こころとカラダのライフデザイン共創拠点」は、2015年にスタートした北海道大学COI『食と健康の達人』拠点と並行して実施中で、「他者とともに自分らしく幸せに生きる」社会の実現を目指しているそうです。特に少子化という課題に対し、望んだ時期の結婚・妊娠には、自分のカラダの変化に気づくこと、さらに地域・職域・幅広い年代のヘルスリテラシーの向上が重要であるため、人間の尊厳・生き方・性・家族形成などの包括的な学びであるプレコンセプションケアが不可欠であるとのことでした。

【参加者の声】

少子化の解決に向けて、情報提供をする上での社会的背景の影響が小さい就学年齢を対象に、プレコンセプションケアを実施する意義は大きく、このような体験によって今後どのような行動変容がもたらされるのか大いに期待されます。社会課題の解決を目指す上で欠かすことのできない、社会実装に近いフィールドで結果を積み重ねることの重要性を、改めて意識する良い機会となりました。

【北海道大学 化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)】

3つめは、世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)である「化学反応創成研究拠点(ICReDD)」を訪れました。

まず、山本研究支援部門長からICReDDの概要説明をいただきました。ICReDDでは、計算科学・情報科学・実験科学など、異なる分野の研究者がそれぞれの強みを活かして分野融合型の研究を行い、化学反応の発見や設計を単なる偶然や科学者の経験に基づいた直感に頼るのではなく、計算科学による予測に基づいて化学反応を意図的に制御することを目指した化学反応の設計と開発を行っていると解説をいただきました。

またMANABIYAシステムにより、国内外の大学・研究機関の若手研究者や学生が ICReDD に滞在し、新しい化学反応を開発する手法を習得・新たな研究シーズの発掘や人材育成を行う連携体制についても伺いました。

概要説明の後は、今城特任准教授、王特任助教、庄司特任助教、辻特任助教から、それぞれICReDDで取り組んでいる研究を紹介いただき、有意義なディスカッションを行いました。

ICReDDの皆様、直接さまざまな質疑応答をさせていただき、ありがとうございました!

【参加者の声】

ご紹介いただいた研究はどれも面白く、もっと詳しく聞きたいものばかりで時間が足りませんでした。ICReDDで行われている計算科学に基づいた効率的な設計・開発で研究が加速的に進み、私たちの生活が便利になる日が楽しみです。

【関連リンク】

https://www.icredd.hokudai.ac.jp/ja/news/7758

関連フェロー

関連パートナー機関