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活動報告

基幹プログラム群

グローバルフィールド起動プログラム・国内フィールド型(北海道)を開催いたしました(2022年7月27-28日&7月30-31日)- 活動報告PART I

基幹プログラムのひとつである、グローバルフィールド起動プログラム・国内フィールド型(北海道)を2022年7月27-28日および30-31日に、北海道大学および北海道・後志管内にて開催しました。本プログラムは、7月29日に北海道大学 ダイバーシティ・インクルージョン推進本部とL-INSIGHTが「次世代リーダーシップ研究者円卓会議II」を共同主催することに合わせて、L-INSIGHTフェロー・京都大学の学生、企業パートナー機関所属の若手研究者が現地を往訪し、直接交流や臨地調査、研究シーズづくりに挑むものです。

【北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点】

開催初日(7/27)は、北海道大学の最重要ミッション「フードバレー構想」に基づき、農林水産業に生産工学の概念を取り入れることで食のバリューチェーンの堅牢化(ロバスト化)を目的としている「ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点(以下、ロバスト拠点)」を訪問・研究交流しました。

ロバスト拠点のコーディネーターである畠特任准教授の案内のもと、まずはバイオガスプラントと牛舎を見学。宮下北方生物圏フィールド科学センター センター長の説明の後、防疫のためオーバーシューズを履いて牛舎の中へ。

牛舎内では、平技術専門職員から牛へ与える飼料の季節ごとの違いや搾乳などについて詳細な説明を受けました。ここで生産された牛乳の一部は、北海道大学内でアイスクリームやチーズなどに加工され、販売されているとのことです。

牛舎で回収された牛のふん尿は、バイオガスプラントで微生物の力によって有機物がメタンガスに変換されます。メタンガスは温室の燃料として利用され、液肥は再び牧草地へ戻されることで、循環型酪農業を達成!

続いて「ロバスト温室プロジェクト」を見学。農学研究院の斎藤講師と平井学術企画コーディネーターに、施設園芸の実験が可能な温室(通称:ロバスト温室)2棟の説明を受けました。ロバスト温室では、研究開発を設備面から支援するため、研究項目を十分に考慮した設計を行う他、温室内の農作物の保守・維持を担当するチームを設置することで、農作物の栽培設備を持たない研究者でも、自身の研究シーズを生産現場で実証試験できる研究環境を整備しているとのことです。

温室内では斎藤講師が進める「北海道の森林と林業のロバスト化」に関する研究について説明を受け、非常に活発な議論がなされました。

ロバスト拠点の皆様、ありがとうございました!

【参加者の声】

地球環境の変化に対応し、持続可能な農業を実現できる夢のような研究が行われており、非常に興味深かったです。これらの研究が生産現場に広く浸透し、日本の農業を変えてくれることを期待しています。私も持続可能な農業の達成に寄与できるような研究を遂行すべく、頑張りたいと思いました。

【担当教員:島村、担当職員:黒田】

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