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活動報告

基幹プログラム群

グローバルフィールド起動プログラム(豪州)を開催しました(2023年2月27日~)

L-INSIGHTでは2023年2月27日から5日間の日程で、オーストラリアにおいてグローバルフィールドプログラムを実施しました。 第1期から第3期までのL-INSIGHTフェロー6名と、フェローが推薦する大学院生2名が、メルボルン大学を拠点とした一連のプログラムに参加しました。

講師を担ったメルボルン大学の研究者は、社会課題に対する自身の貢献のあり方を問う作業を、研究のプロセスに意識的に組み込んでいました。フェローは、講師による実際の研究テーマの紹介を通じて、「社会の中の研究」と「研究の中の社会」の両面から議論を行いました。

メルボルンでの日程終了後、フェローは個々の目的に応じて、オーストラリア国内の大学研究機関各所を訪問し、共同研究や連携について打合せを行いました。

メルボルン大学キャンパス

フィールドプログラムの初日には、Prof. Akihiro Ogawa  (Asia Institute Sidney Myer Asia Centre, The University of Melbourne) が参加型アクションリサーチを通した研究エンゲージメントについて紹介しました。その後の2日間に渡って、インドとオーストラリアの若者の食料安全保障とウェルビーイング (講師 Prof. Craig Jeffrey, A/Prof Jane Dyson | School of Geography, Earth and Atmospheric Sciences Faculty of Science, 同)、多文化主義国家オーストラリアにおける研究と先住コミュニティ (講師 Prof. Sarah Maddison | Director of the Australian Centre at the University of Melbourne) について議論を行いました。以上の講義シリーズでは、文化多様性を背景とする研究文化に触れ、フェローは日々の活動を新たな視点から再考しました。

オーストラリアセンターProf. Sarah Maddisonとの議論の様子

Bio21 Molecular Science & Biotechnology Institute見学の様子

メルボルン大学の主催する、第3回京都大学・メルボルン大学 ジョイントミーティングでは、メルボルン大学による研究マネージメントやインパクト研究に関する講義に続いて、フェローが研究発表を行いました。また、ジョイント・ミーティングの前日には、メルボルン大学が擁する若手研究者コミュニティであるマッケンジーフェローの6名とカジュアルディナーを開催し交流を深めました。

メルボルン大学主催のジョイントミーティング(研究発表を行う宋和フェロー)、およびカジュアルディナーでの交流の様子

最終日には、大学と市民との共同による社会実践の取組の一つである、低価格住宅の実現例をProf. Dan Hill (Director, Melbourne School Of Design Architecture, Building and Planning)の案内で見学しました。

現地NPOが運営するNightingale Housing 見学の様子と案内役を務めるProf. Dan Hill

これらのプログラムに並行して、フェローは、メルボルン大学および周辺の機関に所属する研究者を多数訪問することができました。メルボルンでの最後の夜には、現地で出会った研究者の皆さんと参加者全員とで情報交換会を催しました。

本プログラムの講義シリーズはL-INSIGHT仲野安紗 特定准教授と京都大学学術研究展開センター佐々木結URAが共同で企画し、講師との調整や当日のモデレーションを行いました。また、メルボルン大学で受入を準備頂いたMark Gregory氏、Emma Morton氏、そしてフェローと現地研究者とのマッチングを理工学研究科で後押しくださったMika Shimoda氏に、感謝を申し上げます。

関連フェロー

関連パートナー機関