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活動報告

実践プログラム群

【国際会議コンビーナー経験プログラム(ユネスコチェア協働プログラム)】「中米に学ぶ地域防災」を開催しました(2021年12月7日)

 国際会議を企画しようとするL-INSIGHTフェローの背中を押してくれるのが、国際会議コンビーナー経験プログラム(ユネスコチェア協働プログラム)です。2021年度は、中野元太フェローが12月7日にウェビナー形式で「中米に学ぶ地域防災」を開催しました。同シンポジウムではメキシコや日本、アメリカ、チリ、エクアドルなど14ヵ国から政府関係者、国際機関職員、NPO/NGO職員、地方自治体職員など376名が聴講をしました。

 新型コロナウイルス感染症の影響で開催準備期間は約10か月にも及んでいます。若手研究者戦略育成拠点長である吉川みな子特定教授や京都大学・水・エネルギー・災害教育研究ユネスコチェアユニットのチェアホルダーである寶馨教授(京都大学院総合生存学館・学館長)のサポートを得ながら、中野フェローはシンポジウムコンセプトノートを作成し、共催団体であるメキシコ国立防災センターと企画の詳細を練り上げていきました。

 このシンポジウムのねらいは、日本と中米における地域防災に対するアプローチの異同を実践的報告やパネルディスカッションを通して明らかにして将来的な共同研究・実践交流の切り口・シーズを特定することにありました。そこで、京都大学防災研究所教授の矢守克也氏とメキシコ国立防災センター総局長のエンリケ・ゲバラ・オルティス氏に基調講演者としてご登壇頂き、主に両国における地域防災を取り巻く歴史的背景や制度、両国におけるユニークな取り組みを報告していただきました。さらに、事例報告では、メキシコ・シワタネホ市防災局のラファエル・バルドビノ・ソベラニス氏、メキシコ・防災学校チアパスキャンパスのゴントラン・ビジャロボス・サンチェス氏とロベルト・トリニダード・マンソ氏、エルサルバドル・サンペドロマサウア市環境局のサントス・アントニオ・ローダス氏、香川大学創造工学部の竹之内健介氏、グアテマラ・国家防災調整局のエディ・フアン・ホセ・マルドナド・モレノ氏から、地震や火山、洪水、土砂災害といった様々な防災課題に対して、避難率の低迷や先住民といった多様な社会的・文化的背景をベースとしたユニークな地域防災実践を報告していただきました。

 現在、L-INSIGHTでは、本シンポジウムの企画から運営までの手順を体系的にまとめた「コンビーナーガイドブック」を制作しており、今回のプログラムを通して得られた中野フェローの経験が、ほかのフェローの参考にもなるように伝えられていきます。

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