“京都大学が世界に誇る研究者に学ぶ” 第3回・前田 理先生「研究チームの拡大とそのインパクト、そして研究者としてのターニングポイント」を開催しました(2025年1月27日)
2025年1月27日、L-INSIGHTでは「“京都大学が世界に誇る研究者に学ぶ” 第3回・前田 理先生」を開催しました。このワークショップは、現在のリーダーから将来のリーダーへと具体的方法論を少人数で詳しく伝授いただく場として企画したもので、L-INSIGHTフェローの関心事にもとづいて、前田 理先生がご講義を準備くださり、実現することができました。
前田先生は、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」第1期生で、2018年度から北海道大学創成研究機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)拠点長を務めておられ、同学 大学院理学研究院 化学部門 物理化学分野 教授です。
セミナーでは前田先生の学生時代に始まり、計算科学主導の新反応経路自動探索法の開発というテーマにより拠点を立ち上げ、軌道に載せるまでの経緯についてお話し頂きました。

世界的に不可能とされる問題への不屈の挑戦を通じて応援してくれた恩師の存在、先人の研究の蓄積を謙虚に吸収する必要性の一方で、新しいフィールドを自分でつくることの重要性が示されました。フェローからは研究開発に対する関心が集まったほか、30代で拠点長となった前田先生に対して、「マネージャーとしての仕事と研究者としての関心の追求をいかに並行しているのか」「各々がやりたい研究がある人たちが集まっている組織において、いかに学際的なマインドを浸透できたのか」などの質問が寄せられました。
前田理先生、貴重な講義をありがとうございました!