【10/8 (火) 芝蘭会館山内ホール】“多様性と持続可能性: 責任ある研究評価と大学改革の課題”を開催します(KURA・L-INSIGHT共同開催)
KURA・L-INSIGHT共同開催
プログラム
開会 | 9:30-9:35
趣旨説明 | 9:35-9:45
岩井 一宏 [京都大学プロボスト]
講演 | 9:45-10:30
James Wilsdon [ ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン 科学・技術・工学・公共政策学部(STEaPP)教授(研究政策)/ Research on Research Institute (RoRI)共同創設者・エグゼクティブ・ディレクター ] 講演資料
コメント | 10:30-10:45
パネルディスカッション・質疑応答 | 11:00-11:50
メインスピーカー
James Wilsdon
パネリスト
石川冬木 [京都大学学術研究展開センター長、若手研究者戦略育成拠点長・プログラムマネージャー、副学長]
宋和慶盛 [京都大学大学院農学研究科 助教]
藤原志保 [文部科学省科学技術・学術政策局研究開発戦略課長]
モデレーター
仲野安紗 [京都大学学術研究展開センター 若手研究者戦略育成拠点 特定准教授]
閉会 | 11:50-12:00
お申し込み
以下のフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/Timxn7W7g7wA1oAo6
参加登録期限:2024年10月4日(金)
申込多数の場合は早めに締め切る可能性があります。
Introduction
本セミナーでは、大学における研究評価やエビデンスに基づく分析の現状を振り返り、学術の発展に資する改革のあり方を探る。現在、多くの大学では論文の数や引用数に基づく評価や大学運営のためのエビデンス分析が主流となっているが、同時にこれが研究の多様性を阻害し、長期的な学術の発展を阻害する傾向を助長しているとも言われる。研究者の創造性や持続的な学術的貢献を適切に評価し、育てていくためには、どのようなシステムが必要なのか。本セミナーでは、従来の研究評価慣行を包括的に見直す「責任ある研究評価」の唱導者でもあるJames Wilsdon氏を招き、その概念が生まれた経緯を振り返りつつ、研究者が長期的なあるいは革新的な研究に取り組むことを可能とし、多様な知的営みを支える持続可能な環境構築への道筋を探る。
- インパクトファクター、h-index、被引用数などの伝統的な研究評価指標の限界は何か? これらの指標は、科学と知識の発展や社会のあり方にどのような長期的影響を及ぼしうるか?
- 現在の研究評価の慣行は、研究コミュニティの公平性と包摂性にどのような影響を与えるか?
- 大学の運営にとって測るべきは個々の研究者の研究成果なのか? 大学のミッション達成度はどのように測られるべきなのか?
- 責任ある研究評価を実施するための課題や障壁は何か? これらの課題や障壁は、大学レベルおよび部局レベルでどのように克服できるのか?
*このセミナーは、KURAの歩きかたセミナー、IRセミナー、L-INSIGHTのセミナーシリーズと共同で開催するオープンセミナーです。
Information
日時 | 10月8日(火)午前 9:30-12:00 |
場所 | 京都大学 芝蘭会館2階 山内ホール(オンサイトのみ) 〒606-8303 京都府京都市左京区吉田牛ノ宮町11 |
対象 | 大学関係者(オンサイトのみ) |
定員 | 80名(定員になり次第締め切ります) |
言語 | 日本語・英語(同時通訳付き) |
参加費 | 無料 |
参加登録 | https://forms.gle/Timxn7W7g7wA1oAo6 |
登壇者プロフィール
メインスピーカー
James Wilsdon氏:ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン 科学・技術・工学・公共政策学部(STEaPP)教授(研究政策)、Research on Research Institute (RoRI)共同創設者・エグゼクティブ・ディレクター。2014年、英国政府の独立レビューの議長を務め、多様な大学関係者とともに英国の研究評価制度REFへの評価指標の導入を批判的に検討した報告書「メトリック・タイド」(2015年)を発表(主著者)。その後、次世代指標に関する欧州委員会の専門家グループの議長を務め、2022年には、「Harnessing the Metric Tide」でREF2029に向けこれらの改革の議論を深化させた。責任ある研究評価(RRA)の推進に尽力し、RoRIでは、研究文化と意思決定に変革をもたらす研究をリードしている。
コメンテーター
北川 進:京都大学理事・副学長。工学博士。専門は錯体化学。京都大学大学院工学研究科博士課程修了。近畿大学理工学部助手、講師、助教授、東京都立大学理学部教授などを経て、1998年より京都大学大学院工学研究科教授。2007年より京都大学物質-細胞統合システム拠点(アイセムス)教授、2013年より同拠点長(2023年まで)。2017年京都大学名誉教授。2017年より高等研究院特別教授(現在まで)、2024年より現職。
パネリスト
石川冬木:京都大学学術研究展開センター長、若手研究者戦略育成拠点長・プログラムマネージャー、副学長。東京大学医学部医学科卒、医学博士(東京大学)。国立がんセンター研究所発癌研究部研究員、東京大学付属病院助手、コロラド大学化学生物学部博士研究員、東京工業大学生命理工学部助教授、同教授。京都大学大学院生命科学研究科教授などを経て、現職。
宋和慶盛:京都大学大学院農学研究科 助教。2012年京都大学農学部卒。2017年同大学院農学研究科で博士号取得。民間企業研究員を経て、2021年より現職、2022年より京都大学L-INSIGHTフェロー。研究テーマは、生体がもつ基幹機能(呼吸・代謝・光合成)の本質を電気化学的に理解し、生体模倣技術による社会還元を目指す。特に、JST START GAPファンドプログラムや環境省総合研究推進費などにより、導電性酵素を用いたバイオセンサやCO2資源化に向けた社会実装を推進。2024年、欧州に本部を持つThe Bioelectrochemical Society (BES) が隔年で1名の研究者を表彰する”Young Researcher Prize of BES 2024″を受賞。その他,2022年ChemCommun誌Outside Front Cover、2023年ACS Catalysis誌Supplementary Cover Art(2報)、2024年日本分析化学会奨励賞受賞。
藤原志保:文部科学省科学技術・学術政策局研究開発戦略課長。平成12年 東北大学大学院理学研究科博士前期課程を修了し、科学技術庁(現・文部科学省)に入庁。宇宙開発政策、ライフサイエンス政策、原子力政策、科学技術人材育成等の科学技術政策の実施に携わる。また、初等中等教育局で、理科や数学の学習指導要領の改訂や、文教施設企画・防災部で国立大学法人の施設整備等、教育にかかわる政策にも携わる。さらに、国立大学の研究支援や国際協力担当課長、在カナダ日本国大使館科学技術アタッシェ等、多様な経験を経て、令和6年8月より現職。
モデレーター
仲野安紗:京都大学学術研究展開センター 若手研究者戦略育成拠点 特定准教授。東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻博士課程研究指導認定退学。在学時より、文化庁新進芸術家海外研修員。7年間にわたりスペインを中心に近代建築保存修復・設計に携わる。帰国後は、京都芸術大学美術館大学構想ディレクター、京都大学学際教育研究融合センター等で教育支援・若手研究者支援の経験を経て現職。一級建築士。VUE(Visual Understanding for Education)認定 VTS(Visual Thinking Strategy)ファシリテーター。
協力
京都大学高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)
お問い合わせ
京都大学学術研究展開センター(KURA)
Phone: 075-753-5163
Email: ecr[a]kura.kyoto-u.ac.jp ※[a]を@に置き換えてください